パティスリー・パリセヴェイユへギフトの焼き菓子を買いに向かう道中、気になる立て看板に惹かれて思わず立ち寄ったのがVIVACE trend cafe。
このシズル感はずるい、思わず足を止めてしまいます。
自由が丘正面口を出て左方面に進み、踏切手前のドトールを右へ入った道沿いにあるので、少し分かりづらい場所ではありますが
立て看板がその効果をしっかりと発揮しています。
Can-delaビル一階にあるこちらのお店は、聞けば11月の半ばにオープンしたとのことでした。
少し奥まったところにあるため、立て看板がなかったら気づかなかったかもしれません。お店側もそんなウィークポイントを重々承知しているのか、大きめなポップが2階の窓ガラスにまで大きく張り出されています。
メディア実績や、三代目J Soul Brothers様へのライブ差し入れ御用達、など。ちょっと自由が丘らしくない売り出し方だなぁなどと思いながら店内へ。
もともとのテナントをそのまま利用したからか、お店のつくりには若干不便さを感じます。
スロープを進んで左手に、入り口であるスライド式のドアがあるんですが、このドアなぜか立て付けが悪くスムーズに開かない。ガラス戸だから右往左往している様が丸見えで、より一層戸惑うはめに。
ベビーカーを押していたからか、わちゃわちゃしているとカウンターから店員さんが来てくれて開けてくださいましたが、あとから来た他のお客さんもうまく開けることができず、やっぱりガラス戸の向こうでわちゃわちゃ右往左往。
ちょっと面白い光景ですが、店員さんは見慣れたものといった感じでした。
店内に入ると左手にレジカウンター、右手に客席といった構成になっています。
白を貴重とした本当に省スペースなコンパクト空間。一人で座りやすいカウンター席と、2人掛けの小さなテーブルがわりとみっちり収まっています。
平日にも関わらず店内の席はほぼ満席で、こんな狭いとこに人がいっぱいですごいな!というのが素直な印象。
二階へ続く階段が張り出していて、その下にもテーブル席があるので圧迫感が感じられます。
女友達とちょっとお茶して甘いものを食べに寄る分にはいいかもしれませんが、ファミリーは当然のこと、ゆっくりデートでというときにもあまりオススメではないかなと思います。
ちなみに二階に席はなく、階段は関係者意外立ち入り禁止。突貫でできたお店という感じが伝わってきます。
メニューには鮮やかなドリンクたちが並んでいます。こちらはもともと、食べる紅茶と銘打つ「FooTea」と、新食感ドーナッツ「クリームブリュレドーナツ」のコラボ店。
オーガニックの紅茶と、フルーツをふんだんに使った食べる紅茶は、注文を受けてから一杯づつ丁寧に作るというこだわりなんだそうです。
だからかぁと思うくらい、カウンターの中では2人の店員さんがせわしなくドリンクを作ったりバーナーでブリュレに焼き色を付けたりとほんとに忙しそう。サービスを提供しているというよりは、ただ作業をこなしているというイメージです。
とりあえず気になったブリュレだけを注文することに。
クリームブリュレドーナツはクリームを2倍にしたり、トッピングを追加したりと色々カスタマイズできます。
注文を終えると、番号札を渡されます。これが甘くみていた、ただひとつのドーナツに、結果10分以上は待ったと思います。
注文を受けてから一杯づつシェイクするドリンクに、ひとつづつカットしてクリームをサンドし、バーナーでブリュレして焼き色をつけるドーナツ。
それは待つのも当然かという感じです。ただ、甘いものは待っている時間もさほど苦にならないのが不思議。
道連れで待たされている子供と旦那の方はたまったもんじゃないでしょうが笑
ようやく出来上がった「クリームブリュレドーナツ」(300円)がこちら。
クリームはたしかにふるっふるで、ちょっと握っただけで側面から溢れ出してきます。
無添加をうたっていて、香料や着色料は一切使っていないので、小さなお子様でも安心して食べることができます。
ドーナツは自然な甘さで、溢れ出すクリームに気をつけながら食べます。が、スイーツのバランスとしてはちょっとクリームが多すぎるかなぁ。
というより、待ち時間が長いのがやはりネックでしょうか。
食べられる頃には「これだけ待ったのに」という思考がクリームより溢れ出てしまって、本来感じられる美味しさがかなり減しているのが自分でも感じられました。ちょっともったいない。
東京土産として推していますが、一つでこれだけ待つものをおみやげ個数分購入したら、一体どれくらいの時間待つのだろう…
ただ、おみやげとして受け取った側は、待ち時間もなくクリーム溢れるブリュレドーナツが味わえるので喜んでくれるかもしれません。このクリームたちが自制心を保ったまま移動時間に耐えられるのかが謎ではありますが…
値段に加え、待つ割に特筆するような感動は感じられなかったのが少し残念ですが、コラボ店ということもあって長くはオープンし続けないお店なのかなーなんて思ったり。
食べ終わったあとは、気を取り直してパリセヴェイユへ!と心なしか勇み足になった昼下がりでした。
その後パリセヴェイユで頂いたケーキが美味しかったのはもう言うまでもありません。