自由が丘駅から少し歩いた先、ガラス張りの外観が印象的なインテリアショップIDEE(イデー)の4階に、JIYUGAOKA BAKESHOPがあります。
NYのベイクショップスタイルを日本に取り入れたパイオニア的存在のこちらのお店。2015年9月にリニューアルされ、階下のIDEEの雰囲気と相まってTHEおしゃれそのもの。
目印はこちらの看板。
こちらの看板の先、IDEEの入り口奥にあるエレベーターからお店に行くことが出来ます。
エレベーターに乗り込む際に目に入るのがひとつの注意書き。
こちらのお店はベビーカーでの入店が出来ません。乗り入れ、預けることはもちろん、畳んだ状態などで店内に持ち込むことも出来ないため、ベビーカーはこちらのエレベーターホールに置いていくことになります。
ホールには特に置き場という指定もないため、本当にガランとした空間に置いて4階に上がることになります。心なしか少し不安。ベビーカーも安いものではありませんし。
自由が丘では珍しい、というか少し時代遅れのような印象。心配な方はベビーカーではなく、エルゴなどで利用した方が良いかもしれません。
エレベーターが開くと、すぐに店内。少し狭めですが、目の前にはおしゃれな空間が広がり、美味しそうな匂いが漂ってきます。
ベイクショップとは、ペイストリーショップとベーカリーとカフェの3つを組み合わせたお店のことだそう。その言葉通り、入って左手にはアンティーク家具が並ぶおしゃれで落ち着いた空間のカフェスペース、右手には持ち帰りが出来るベーカリーがあります。
こちらはベーカリー。ガラス張りのショーウインドウにパンやキッシュが並んでいて目を引きます。
思わずじーっと眺めてしまう商品たち。こちらの商品は店員さんに声をかけると、席で食べることも出来ます。
お会計は最後にまとめて。少し高めの金額ですが、つい色々と食べたくなってしまう雰囲気があります。
写真はツナの入ったクロックムッシュ風のパンと「クロワッサン」(260円)。可愛らしい包み紙にそれだけでちょっぴりテンションが上がります。
クロワッサンはサクっとしていますがバター感が強め。というよりは油分という表現が近く、食べ終わりはベトつく印象。好き嫌いが分かれそうな味です。
右手に進むと、大きめのテーブル席がひとつ。
その奥にはテラス席があります。休日はとても混雑しますが、平日は空いていて落ち着いてゆっくり過ごせるのが自由が丘という土地らしいところ。
テラスの年季が入った屋根は見なかったことにして、外の景色と雰囲気を堪能します。
緑に囲まれ雰囲気はいいのですが、隣の席との距離は近めです。
NYスタイルだったりアンティークな家具などの雰囲気から、少し年季感が強い印象もあります。店内かテラスかは、用途や好みで使い分けるのがいいかもしれません。
店内のカフェスペースは明るく開放感があり、雑貨などが並んだおしゃれなリビングといった印象。
片側ソファのテーブル席や、一人でも利用しやすい窓側のテーブル席などがあります。
片側ソファのテーブル席は子連れでも利用しやすくおすすめ。
窓際の席は見晴らしの良いガラス張りの窓からの景色がとても開放的で、一人で利用している方がとても多い印象です。
窓の方を向いて座ることが出来るので、一人でも景色を見ながらぼんやりと人目を気にせずコーヒーとパンを頂くことが出来ます。これは嬉しい。
平日の昼間は比較的空いているので、一人利用なら特におすすめの穴場的なカフェスペースです。
写真は「アイスラテ」(650円)と「ラテ」650円。苦味だけでなくミルクのまろやかさがパンに合います。LAGUNITASのメイソンジャーの一工夫も可愛い。
「アイスアメリカーノ」(600円)。発酵したような独特な豆の風味を楽しむことが出来ます。
お食事のメニュー例はこちら。全体的にやっぱり高めです。
写真がないのでどんな料理が来るかはお楽しみ。男女ともにおしゃれで可愛らしい店員さんに尋ねると、料理について親切に教えてくれます。
写真は「ピクルスとハムのクロックムッシュ」(1,100円)。ルッコラのサラダとともに頂きます。
ピクルスの酸味がいいアクセントになっていて、ボリューミーでとっても美味しい。が、この値段と考えるとう~ん。半値でもっと美味しいクロックムッシュはたくさんあるからなぁ。いろいろな付加価値を楽しんでこそ納得のいく価格かもしれません。
こちらは「ツナとオリーブ、トマトいんげんのキッシュ」(1,000円)。
クリーミーなキッシュではなく、食べごたえのある粗くボソボソっとした食感です。キッシュは作業工程の手間暇がかかる食べ物。わかってはいますがやっぱり少しお高い印象。
ベーカリーでは660円でキッシュを販売しています。
こちらのお店では、パン以外にもパスタやリゾットも扱っています。「チキンミートボールのトマトソース・ロングパスタ」は1,200円。もちもちっとした麺とゴロゴロのミートボール。お味は至って普通。
ドリンクセットというわけでもないことを考えると、パスタ一品で1,200円はやはり高めの価格設定なのかな。
JIYUGAOKA BAKESHOPはその名の通り、良くも悪くも大衆的な「自由が丘」のイメージを体現しているお店かもしれません。
雰囲気はそれっぽいけど、高くて、なんとなく満足度が低い。ブランド志向でミーハーめいたような…そんなイメージでしょうか。
それでも、行き慣れるといろいろなお店の顔が見えてきて、居心地の良い落ち着いた空間へと変わります。それもある意味自由が丘らしさ。
がっつりとお腹いっぱいになるためにではなく、ちょっと素敵な空間で贅沢したい時、ちょっとおしゃれした日にふらりと立ち寄るのには最適なお店です。
平日の昼下がり、おしゃれな空間でぼんやりと頂くパンとコーヒー。
JIYUGAOKA BAKESHOPは日常の中に特別感を感じることができる、“自由が丘らしい”ベイクショップです。
INFORMATION
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営業時間
月ー木 8:30 - 20:00
金・土日祝 8:30 - 22:00 -
定休日
不定休
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住 所
東京都目黒区自由が丘2-16-29 IDEE SHOP Jiyugaoka 4F
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