自由が丘駅南口を出てすぐ、メルサ三階のレストランフロアーにある「壁の穴」。
ちょっと耳慣れない名前のこのお店は、昭和28年に生まれたスパゲッティ専門店です。
お店へ行くには自由が丘駅南口を出てフレル方面へ少し歩き、メルサⅠの中へ。
こちらのエレベーターで3階へ向かいます。
渋谷から生まれ、たらこやウニ、納豆といった和の食材を取り入れたメニューを開発してきたというこの「壁の穴」。
お店前の通路には行列待ちの椅子が並んでいますが、平日はいつも空いている印象です。
二人で伺っても、写真のような四人がけの一番奥の席に通してもらえるような穴場的スポットでもあります。
ちょっとだけ、懐かしい感じのする店内。
右手にカウンター席、左手にテーブル席があるコンパクトな店内ですが、ファミリー層の多い土地柄、ベビーカーでの席乗り入れも可能です。ただ、混雑時など利用前には念の為店員さんに一声確認してみるのがおすすめです。
キッズチェアやベビーチェアの用意はありませんが、半ソファのこちらの席であれば乳幼児連れでも利用しやすいです。
離乳食の持ち込みも可能で、キッズ用の食器類も快く出してくれます。
パスタの他に、サラダやデザートなどのメニューを取り扱っています。
常連客の声を真摯に受け止めメニューを開発し続けてきたというお店だけあって、パスタの種類も豊富です。
サラダは1,200円程度と少し高め。ハーフサイズも取り扱っていますが、値段はハーフではないのが少し謎。
写真は「海老とアボカドのシーザーサラダ」(1,200円)。
マヨネーズ風味であえられた海老はぷりっと美味しいですが、アボカドはあまり存在感がないかもしれません。少し水っぽく、味は至って普通。2人でシェアできるボリュームですが、内容や味を考えると少し高めの価格といった印象。
壁の穴と言えば、たらこスパゲティを日本で最初につくったお店。
たらこやうに、納豆などを使った和風パスタが豊富で、過去のメニューの復刻も行っています。伝説、と銘打っているのはすごいですね。
そんな「伝説の和風パスタ」より、こちらは「たらこ、納豆、イカのパスタ」(1,240円)の大盛り。
大盛りは+250円ですが、レギュラーサイズよりも気持ち味が薄めになるので、正直あまりおすすめはしません。
たらこパスタが好きすぎる身としては、生みの親という期待をわりとしっかり裏切ってくれる味ではあります。たらこの風味が弱く、納豆と絶妙に計算されたバランスのようなものは正直あまり感じないかもしれません。
幡ヶ谷のHASHIYAや武蔵小山のトスカーナ、恵比寿のアンクルトムには及ばないかなぁと小声でつぶやいてみます。特にHASHIYAは別格。この3店舗が美味しすぎるだけなのかもしれませんが…
それでも不思議とまた食べたいなぁと思える懐かしい味でもあって、忘れた頃にお世話になってしまいます。
もちろんたらこ以外のパスタも豊富で、昔ながらのファンも多い印象。ぜひ一度、自分の舌で味わってみるのをおすすめします。
60年近く続く壁の穴。
普段使いのお店としては少し値が張る印象ではありますが、自由が丘のこじゃれた雰囲気とはまた違った、老舗の親しみやすいアットホームなパスタ専門店です。
イタリアンというと、ちょっと印象が違ってしまうような、昔ながらのお店。
デート利用はおすすめしませんが、肩肘張らずにパスタを頂きたいとき、一人でもファミリーでも利用しやすいお店です。
INFORMATION
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営業時間
11:00 - 22:00
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定休日
ビルの休館に準ずる
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住 所
東京都目黒区自由ヶ丘1-8-21 メルサパートⅠ 3F
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