自由が丘駅正面口を出て左、トレインチ手前の踏切を渡らず道なりに進んでいくと、高級そうな精肉店が「黒毛和牛」の文字とともに目に入ってきます。

この「腰塚」は黒毛和牛専門の仲卸業を営んでいるお店。前沢牛、近江牛、松阪牛などの最高峰黒毛和牛を中心に扱っているそうで、一歩足を踏み入れると、高そうな霜降りのお肉が陳列されています。

実際高いお値段のお肉にちょっと気圧されますが、一階のこちらの精肉店では和牛精肉やコンビーフ、ソーセージなどの買い求めやすい加工品や、和牛を使った惣菜なども販売されています。

中でもこちらの「黒毛和牛とろ～り半熟味付玉子メンチ」（352円）は、テレビなどでも取り上げられる有名な商品。

入って一番奥のレジ脇に積まれています。平日の昼間であれば普通に購入できますが、休日や遅い時間帯になると、品切れになっていることもしばしば。

大きめのメンチの中には、味付きのトロトロ半熟卵がなんとまるごと一個入っています。1個352円と少し高めの価格ですが、食べごたえのある一品で満足度はとっても高め。ひとつでも小腹は十分満たされます。

和牛のひき肉は粗めに挽かれ、ちょっぴり塩気がきいていてとても美味しい。
ひとくち食べただけでは玉子に到達しないくらい、玉子がしっかりとお肉と衣をまとっているので、牛の旨味を存分に味わうことができます。

断面図から分かるように、中の半熟卵はこれでもかというくらい半熟です。じゅるっと流れ出てしまうくらいの黄身が、ジューシーなお肉とカリカリの衣を包み込んで、絶妙なまろやかさを演出しています。

外側の衣はザクザクカリカリっ、中の玉子はトロットロと、食感の違いを楽しみながらパクパクと食べられる美味しいメンチカツです。男性のみならず、半熟卵のまろやかさがあるので女性にも好まれる味。ぜひ一度食べてみることをオススメしたい一品です。

精肉店でもう一つの目玉がこちらの「100％手作り極上コンビーフ」。

一箱280g入のコンビーフは、1,458円とお高い印象を受けますが、一度食べてみるとその美味しさにびっくり。妥当な価格設定だと思えてしまう一品です。

100％手作りという肩書の通り、こちらのコンビーフはすべて手作業によって丁寧にほぐされています。
牛の旨味を味わえるよう、粗くほぐされた牛の肩バラ肉にあえられているのは黒毛和牛の乳脂。この乳脂が白く固まってコンビーフの見慣れた姿を形成しています。

温かいご飯や舌の上でとろけるこの乳脂が、粗めのコンビーフをまろやかでとろけるような食感にしてくれます。ほんのりとついた塩味のお陰で、醤油などをかけなくても十分ご飯のお供として頂けるので、お肉の美味しさをしっかりと味わうことができるのも嬉しいところです。

写真は腰塚焼肉店で頂ける「コンビーフ丼」。出された瞬間から一目惚れしてしまう出で立ちです。お好みでどうぞとわさびが一緒に提供されます。

見た目に美味しそうなコンビーフの上に乗った卵が、元来とろけるようなコンビーフを更にとろとろに、そして少し添えるわさびが味のアクセントの役割をしっかりと果たす。とにかく美味しいコンビーフ丼です。


一度食べるとコンビーフの概念が変わる、とうたわれていますが、あながち誇張でもなく、私個人もすっかりこちらのコンビーフが大好きになりました。

黒いパッケージが高級感を出してくれるので、贈答品としてもとても喜ばれます。
ギフトで購入する場合、コンビーフを含め他の製品を好きに選んで箱に詰めてくれるので、割としっかりとした贈りものにも向いています。

特に甘いものが苦手だったり、お酒が好きな方や男性、年配の方に贈る品として重宝していて、黒毛和牛という揺るがぬブランド力が、あげた相手にとても喜ばれるのも送り手として嬉しい。

腰塚の店頭では、これらの他に黒毛和牛を使った各種弁当も取り扱っています。
特別な日や、美味しいお肉を自宅で味わいたいというときにとてもありがたい専門店です。